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【医師監修】人工甘味料(スクラロース)は本当にダイエットに効果的?最新研究で明らかになった「食欲増進」のリスク
人工甘味料=「太らない」は本当?
あなたは「カロリーゼロだから太らない」と思って人工甘味料を選んでいませんか?
実は、最新の研究で「人工甘味料は食欲や空腹感を刺激し、逆に体重増加につながる可能性がある」ことが報告されています。
研究のポイント
- 「Nature Metabolism」(2024年3月26日掲載)
- 米・南カリフォルニア大学(USC)糖尿病・肥満研究センター所長Kathleen Page氏らによる研究
- 米国人の約40%が砂糖の代替品(人工甘味料)を日常的に摂取
研究の主な結果
- ショ糖(砂糖)摂取後
- インスリンやGLP-1など食欲を抑えるホルモンが分泌され、空腹感が軽減
- 視床下部(食欲を制御する脳部位)の血流が低下
- スクラロース(人工甘味料)摂取後
- インスリンなどのホルモン反応がほとんど起きず、空腹感が強くなる
- 視床下部の血流が増加し、食欲や渇望を刺激
- 特に肥満の方ではこの傾向が顕著
つまり…
人工甘味料はカロリーがなくても、脳と体に「まだ食べたい」という信号を強く出してしまう
その結果、食べ過ぎやすくなり、ダイエットの妨げになるリスクが高まるということです。
Page医師のコメント(要約)
- 「体はインスリンなどのホルモンを使って“カロリーを摂取した”ことを脳に伝え、空腹感を軽減させる。しかし、スクラロースではそのような効果は認められなかった」
- 「特に肥満の人では、スクラロース摂取後とショ糖摂取後のホルモン反応の違いがより顕著だった」
- 「人工甘味料が渇望や摂食行動に影響を与える可能性がある」
結論:「人工甘味料=ダイエットに良い」は誤解!
人工甘味料をあえて選ぶメリットはありません。
むしろ「食欲が増して食べ過ぎる」というリスクがあるため、だまされないよう注意が必要です。
まとめ
- 人工甘味料はカロリーゼロでも「食欲増進作用」がある
- ホルモン反応が起きず、脳が「満腹」を感じにくい
- 長期的には体重増加や肥満リスクにつながる可能性も
- 「カロリーゼロ」や「砂糖不使用」の表示に惑わされないことが大切
参考文献
- Page KA, et al. Nature Metabolism, 2024年3月26日掲載
- 南カリフォルニア大学(USC)糖尿病・肥満研究センター


