173コラムダイエット生活習慣病
太るとは② よく寝ること だらだら食べない
肥満の直接原因はカロリーの摂取過剰であるかもしれませんが、ホルモン異常が根本原因です。
カギとなるホルモンは、
①貯蔵を促すインスリンというホルモンと
②ストレスに対抗するホルモンであるコルチゾール
です。
インスリンの役割
炭水化物が分解されて、グルコース(ブドウ糖)になります。インスリンはこのグルコースを細胞内に蓄えるのが役割です。肝臓では、グリコーゲンとして貯蔵。容量いっぱいのグリコーゲンが貯蔵されると、あまりは内蔵脂肪・体脂肪に代わります。
食事をしていない時間帯に、グリコーゲンはグルコースに変換され、さらに足りなくなると、脂肪を分解し、グルコースを生成します。
食事をとる時間と摂らない時間のバランスがとれている限り、このシステムはバランスがとれているということです。
コルチゾールの役割
ストレスホルモン”コルチゾール”が肥満物質を増やします。 コルチゾールは、恐怖を感じた時の生体反応で、血糖を上げ、筋肉にエネルギーを供給し、闘うか、逃げるかを準備させるホルモンです。短期的にはインスリンと拮抗するホルモンですが、例えば睡眠不足や精神的なストレスのように長期的にさらされたときには、体内で多量のコルチゾールが分泌され続けます。 コルチゾールが増えると、血糖値が上昇するので、インスリンが分泌されるようになる。その結果、インスリン抵抗性が発現します。インスリン抵抗性の状態になるとインスリンの分泌量がさらに増え、それに伴い、肥満になる。 つまり、ストレス解消と睡眠時間の確保が、太りにくくするには必要なことです。
睡眠不足は慢性的なストレスの原因となります。別の集団調査では短時間睡眠と体重増加に関係がみられ、その境目は7時間である。5、6時間しか睡眠を取らない人は体重増加のリスクが50%もあるとのことです。