173コラムダイエット生活習慣病
夜食べると太る原因が明らかに
ハーバード大学医学大学院研究の研究で、
夜の遅い時間帯に食事を食べると太りやすくなる原因の一端が、明らかになりました。
食事の時間帯が遅いと、食欲関連ホルモンや深部体温、脂肪貯蓄などに変化が起こることが関係しているらしいです。
詳細は「Cell Metabolism」に10月4日掲載されました。
「食事の時間帯を遅くし、それ以外の生活パターンが全て同じままだと、消費エネルギー量が減り、食欲が増進し、体重増加につながる脂肪組織の変化が現れる」と、そのメカニズムを解説。
そして、肥満リスクを高めないための対策については、「早い時間帯に食事を取ることだ」と話している。
実験は、一方は朝食を8時に食べ、もう一方は250分遅い時間帯に朝食を取ってもらっただけです。
この研究の結果では、250分遅く食事をスタートする条件では、肥満につながるさまざまな現象が起きることが確認されました。
例えば、空腹感の亢進、消費エネルギー量の低下、食欲刺激ホルモン「グレリン」の増加と食欲抑制ホルモン「レプチン」の減少、深部体温の低下、脂肪組織の分解を抑制するように働く遺伝子発現の変化などが認められました。
本研究について、米ワイルコーネル医科大学のLouis Aronne氏は、「これまでの研究では、1日の早い時間帯に食事を取った場合、体重が減ることが示されています。さらに本研究により、総摂取エネルギー量が等しくても、遅い時間帯に食べると体重増加につながるメカニズムが示されました」と論評しました。
また、「夜型の生活の人に朝食欠食者が多いのは、夕食の時間帯が遅いために、朝は空腹でないのかもしれない。夜の食欲を抑えるために、朝食と昼食をしっかり取るとともに、その時間帯を早めてはどうか」と提案しています。
米ニューヨーク大学(NYU)の元教授で食品・栄養・公衆衛生学の専門家であるMarion Nestle氏も、「体重を減らしたい人は、自分に合った手段を見つける必要があり、夜遅い時間帯に食事をしないという方法は、試すだけの価値がある」と話している。
[2022年10月6日/HealthDayNews]Copyright (c) 2022 HealthDay.