生活習慣病 #糖尿病 #高血圧 #脂質異常症
知っていますか?高血圧と飲酒、果糖の意外な関係
高血圧は、脳卒中や心筋梗塞などの深刻な病気を引き起こすリスク因子として知られています。
今回は、高血圧と密接な関係にある「飲酒」と「果糖」について解説します。
高血圧の怖さ
高血圧は、自覚症状がほとんどないまま進行し、血管に負担をかけ続けることで動脈硬化を引き起こします。動脈硬化は、血管の弾力性や柔軟性を失わせるため、様々な循環器疾患のリスクを高めます。令和4年(2022年)の死因別死亡者総数では、高血圧性疾患による死亡者数は11,665人でした。2021年の統計によると、交通事故で亡くなる人数は2,150人と圧倒的に高血圧のほうが怖いのです。
飲酒と高血圧の関係
アルコールには、血管を収縮させる作用があり、血圧を上昇させます。また、アルコールの分解過程で発生するアセトアルデヒドは、交感神経を刺激し、心拍数を増加させ、血管を収縮させる作用があります。飲酒量が多いほど、高血圧のリスクは高くなります。
果糖と高血圧の関係
果糖は、果物や蜂蜜などに含まれる糖ですが、近年では、清涼飲料水や加工食品に多く含まれる「果糖ブドウ糖液糖」「ブドウ糖果糖」の利用が増加しています。
果糖は、肝臓でしか代謝されず、過剰に摂取すると中性脂肪の合成を促進し、インスリン抵抗性を高めます。インスリン抵抗性は、高血圧だけでなく、脂肪肝・脂質異常症や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高める因子となります。
また、果糖は、尿酸値を上昇させることも知られています。高尿酸血症は、痛風だけでなく、腎臓病や心血管疾患のリスクを高める可能性も示唆されています。
まとめ
高血圧は、様々な要因が複雑に絡み合って発症しますが、日々の生活習慣の見直し、特に飲酒や果糖の摂取量をコントロールすることが、高血圧の予防・改善に繋がります。
飲酒や果物は毎日摂取ものではありません。ご注意を。