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新着情報

糖尿病はコントロールする病気です!(診断編)

a.     糖尿病はどうやって診断されるか

糖尿病は血液検査で下の四つのいずれかに当てはまる場合、その時点の血糖レベルを「糖尿病型」と判定します。そして、血糖値とHbA1cのいずれもが糖尿病型なら、糖尿病だと診断が確定します。ただ、血糖値かHbA1cのどちらか一方のみが糖尿病型の場合などでは、日を改めて再検査することもあります。

           「糖尿病型」と判定される検査結果
              (1) いつでも血糖値が 200mg/㎗以上

              (2) 空腹の血糖値が 126mg/㎗以上
              (3) 75g経口ブドウ糖負荷試験で2時間値が200mg/㎗以上
              (4) HbA1c(国際基準値)が6.5%以上
75gOGTT(ブドウ糖負荷試験)
 75gのブドウ糖の入ったサイダー(お米で換算するとお茶碗約1杯分の糖質)を飲み、直前、30分、60分、90分、120分、(180分)の血糖値とインスリン分泌量を調べる検査です。血糖値とインスリンの分泌量の変動から、糖尿病型なのか、正常型なのか、あるいはその境界型なのか、パターンが示されます。

そのほかの詳しい検査(かなりマニアックな部分です)

  1. インスリン分泌能とインスリン抵抗性に関する検査

糖尿病は血糖を下げえる唯一のホルモンであるインスリンの分泌能力とインスリンによる血糖の下がりにくさ(インスリン抵抗性)とによって決定され、治療法決定のために極めて重要です。

(1) インスリン分泌能評価方法

  • C-ペプチド (CPR)

CPRは膵β細胞からインスリンと同じ量分泌される物質で、肝臓などで分解されないのでインスリン分泌能の基準となります。空腹時血中濃度は1~3ng/mlで、1日尿中排泄量が判定によく用いられます。腎機能障害・尿路感染症合併時には偽低値を示すことがあります。

 Cペプチドインデックス    空腹時Cペプチド(ng/mL)÷空腹時血糖(mg/dL)×100

0.8以下:インスリン治療が必要

1.8以上:経口血糖降下薬での治療が可能

  • グルカゴン負荷試験

早朝空腹時採血の後、グルカゴン(血糖をあげるホルモン)を静脈内に注射し、6分後に採血をおこないます。インスリンによる治療が必要な方はおおむね空腹時が 0.5ng/mL 以下、グルカゴン静注6分値は1ng/mL 以下となり、インスリン治療が必須でない方は空腹時が 0.5ng/mL 以上、6分値が1ng/mL 以上となります。

  • 糖負荷試験

Insulinogenic Index インスリン分泌指数

      負荷30分後のインスリン値-負荷前インスリン値 (μU/ml)

  =       ————————————————-

         負荷30分後の血糖値-負荷前血糖値 (mg/dl)

 

がよく用いられ、0.4未満の場合はインスリン分泌障害が疑われる。(健常者は1-3ぐらい)

 

(2) インスリン抵抗性・分泌能評価

  • HOMA-IR

空腹時血中インスリン値(IRI)(μU/ml)×空腹時血糖(mg/dl)/405

      0.3未満     抵抗性無し・・・1型糖尿病

      1.6未満:  正常

      2.5以上:  インスリン抵抗性あり

インスリン分泌能が低下した状態においては使用できない。一般には空腹時血糖が140mg/dlまでの症例に用いられる。

 

  • HOMA-β

早朝空腹時血中インスリン濃度(IRI)×360 /早朝空腹時血糖-63

100%以上   :        インスリン分泌能過多

40~80%     :        正常

30%以下      :        軽度インスリン分泌能低下

15%以下      :        明らかなインスリン分泌能低下

10%未満      :        インスリン廃絶の証明

3%未満         :        インスリン能枯渇・・・1型糖尿病

 グリコアルブミン(GA)

HbA1cよりも食後血糖を反映します。

HbA1cが約1か月の血糖を反映するのに対し、直近約2週間の血糖状態をもっとも鋭敏に反映します。

 GA/HbA1c (JDS)比

3よりも大きい場合には食後高血糖をきたしている可能性がある。

1,5-AG

高血糖になると、尿へ漏れ出てしまう物質です。よって血糖値上昇を鋭敏に反映します。(食後高血糖の評価に有用)過去2、3日~1週間の血糖コントロールの指標になります。ただし、特に、漢方薬の人参養栄湯や加味帰脾湯、葛根湯、小柴胡湯、大柴胡湯などにはこの物質が多量に含まれているため、検査に影響が出るので注意が必要です。